結婚の意思表示に。身上書とは？

結婚の意思表示に。身上書とは？

身上書とは

– 身上書とは

-# 身上書とは

結婚を前提としたお付き合いを始める際に、お相手に自分のことをより深く理解していただくために渡す大切な書類、それが身上書です。仕事を探す際に提出する履歴書と似ていますが、身上書はもっと個人的な情報を記す点が大きく異なります。

履歴書のように、自身の学歴や職歴といった経歴はもちろんのこと、家族構成や出身地、そして趣味や休日の過ごし方など、プライベートな側面も記します。自身のことを知ってもらうだけでなく、育ってきた環境や価値観を伝えることで、お相手とその家族に安心感を与える役割も担っています。

企業に提出する履歴書とは異なり、身上書には特に決まった書式はありません。形式ばったビジネス文書ではなく、手書きの文字を通して自身の人柄や温かさが伝わるように作成するのが一般的です。写真やイラストを添えたり、家族の紹介文を添えるなど、自由に表現することで、より一層想いの伝わる身上書になるでしょう。

身上書と家族書・親族書の違い

– 身上書と家族書・親族書の違い

結婚が決まると準備する書類の中に、身上書というものがあります。これは、自分自身や家族についてまとめた書類ですが、似たような書類として家族書や親族書があります。どちらも家族構成や職業などを記す点は同じですが、身上書とはどのような違いがあるのでしょうか。

家族書や親族書は、戸籍謄本に基づいて作成され、家族の続柄や職業、年齢などを簡潔にまとめたものです。いわば、「家族のデータシート」のようなもので、結婚相手に対して、自分の家族構成を分かりやすく伝える役割があります。

一方、身上書は、家族一人ひとりの人柄や家族の雰囲気、結婚に対する思いなどを文章で表現することで、相手に自身の生い立ちや家族との繋がりをより深く理解してもらうことを目的としています。家族の紹介にとどまらず、自分の生い立ちや家族との関係性、結婚観などを交えながら、自身のパーソナリティを伝える役割があります。

つまり、家族書や親族書が客観的な情報を伝えるのに対し、身上書は自身の言葉で、より深く自分自身や家族について理解を深めてもらうためのものと言えるでしょう。

身上書の作成方法

– 身上書の作成方法

身上書は、結婚を希望する二人の橋渡し役となる、大切な自己紹介資料です。お相手やそのご家族に、あなた自身を深く理解していただくために、心を込めて作成しましょう。

-# 手書きで、丁寧に

身上書は、白無地の便箋を用意し、黒か青のボールペンまたは万年筆を使って丁寧に書きましょう。パソコンで作成したものは簡単には修正できない印象を与えかねず、手書きの方があなたの気持ちが伝わりやすいためです。誤字脱字がないか、丁寧に確認しながら書き進めましょう。

-# 内容はありのままを

まずは、自己紹介から始めます。氏名、生年月日、住所、学歴、職歴などの基本情報に加え、趣味や特技、性格などを具体的に記述し、お相手に人物像を想像しやすいように心がけましょう。

次に、家族構成について触れます。家族構成や家族の職業、家族それぞれの性格や人柄、家族との関係性などを記述することで、あなたの育ってきた環境を具体的に伝えることができます。

最後に、結婚に対するあなたの考えや将来設計を記します。結婚後、どのような家庭を築きたいのか、仕事との両立をどのように考えているのかなど、将来について具体的に語ることで、お相手に誠実な印象を与えることができます。

身上書は、あなたの魅力を最大限に伝えるための大切なツールです。ありのままの自分を表現し、お相手への想いを丁寧に言葉にすることで、きっとあなたの気持ちが伝わります。

釣書と身上書の関係

– 釣書と身上書の関係

釣書と聞いて、馴染みがないと感じる方もいるかもしれません。釣書とは、結婚を前提としたお見合いの席で、自分の代わりに仲人を通じて相手に渡す、いわば自己紹介書のようなものです。実はこの釣書、身上書と深い関係があります。

釣書の内容は、氏名や生年月日、家族構成、学歴、職歴など、身上書とほぼ同じです。どちらも、結婚相手を探す際に、自分自身について相手に知ってもらうために作成するという共通の目的があります。

では、釣書と身上書は何が違うのでしょうか？ 最大の違いは、相手に伝える方法にあります。釣書は、仲人という仲介役を通して相手に渡します。一方、身上書は、仲介者を立てずに、自分自身で相手に直接渡します。

近年では、結婚相手を見つける方法も多様化し、仲人を介さずに結婚するケースも増えています。そのため、釣書ではなく、身上書を直接相手に渡す機会も多くなっていると言えるでしょう。