結婚式で見かける「福禄寿」って?
いいウェディングにしたい!
先生、「福禄寿」って結婚式でよく聞きますけど、どういう意味ですか?
ウェディングガイド
「福禄寿」は、おめでたい席でよく使われる言葉で、三つの縁起物が合わさったものなんだよ。それぞれ「福」は幸せ、「禄」はお金や財産、「寿」は長生きを表しているんだよ。
いいウェディングにしたい!
へえー、三つも意味があったんですね!だから結婚式でよく使われるんですね!
ウェディングガイド
そうだよ。結婚する二人に、幸せなお金に恵まれた長い人生を送ってほしいという願いが込められているんだよ。
福禄寿とは。
結婚式で使われる『福禄寿』という言葉は、披露宴のテーブルの名前などに使われる、縁起の良い言葉です。
福禄寿は、中国の道教という教えの神様で、七福神の一人です。
福は幸せ、禄はお給料や財産などの豊かさ、寿は長生きを表し、この三つの徳を求める道教の教えを表したものです。
七福神の中の寿老人と同じ神様とも言われ、南極星の化身や、宋の時代の道士である天南星の化身とも言われています。
福禄寿は、背が低く頭が長く、長いひげを生やしていて、お経を巻いた杖を持ち、鶴を連れている姿をしています。
結婚式の縁起物「福禄寿」
結婚式や披露宴に出席すると、会場の装飾やテーブルの名前など、普段見慣れない言葉を見かけることがあります。その中でも「福禄寿」という三つの漢字が並ぶ言葉は、特に印象に残るのではないでしょうか? 「福禄寿」は、中国の道教に由来する三体の神の総称で、それぞれ「幸福」「財産と地位」「寿命」を象徴しています。この三つの漢字が並ぶ言葉には、結婚する二人に、豊かで幸せな人生を送ってほしいという願いが込められているのです。
「福」は、言葉の通り「幸福」や「幸運」を意味し、夫婦が共に幸せな家庭を築くことを表しています。「禄」は、「財産」や「俸禄」、「社会的な地位や名誉」を表す言葉です。結婚は人生における大きな転換期であり、新しい生活を築く二人にとって、経済的な安定は欠かせません。「寿」は「寿命」を表し、夫婦が共に長く、健康に過ごせるようにという願いが込められています。結婚式という特別な日に使われる「福禄寿」という言葉には、このように、結婚する二人への深い愛情と祝福の気持ちが込められているのです。
中国の道教に由来
– 中国の道教に由来する幸福の象徴
福禄寿は、中国の道教に根ざした神様であり、日本では七福神の一柱として広く知られています。その名前には、幸福で豊かな人生への願いが込められています。「福」は、読んで字の如く幸福を意味し、心身ともに満たされた状態を表しています。「禄」は、財産や社会的な地位を示し、現代でいう給料や財産に相当します。最後の「寿」は、文字通り長寿を意味し、健康で長生きすることを象徴しています。
福禄寿は、これらの三つの要素を兼ね備えた存在として、人々に幸福で豊かな暮らし、そして長寿をもたらすと信じられています。その姿は、長いひげをたくわえた仙人のような姿で描かれることが多く、手に持つ杖や巻物には、不老長寿の力が宿るとされています。また、福禄寿は鶴や亀などの長寿の象徴とされる動物たちと共に描かれることもあり、その組み合わせによって、さらなる幸運がもたらされると考えられています。
神様 | 由来 | 意味 | 象徴 |
---|---|---|---|
福禄寿 | 中国の道教 | 幸福・財産・長寿を兼ね備えた存在として、人々に幸福で豊かな暮らし、そして長寿をもたらすと信じられている。 | – 長いひげをたくわえた仙人のような姿 – 手に持つ杖や巻物には、不老長寿の力が宿る – 鶴や亀などの長寿の象徴とされる動物たちと共に描かれることもあり、さらなる幸運がもたらされると考えられている。 |
三つの願いを込めて
結婚式には古くから伝えられてきた様々な言い伝えや、縁起の良いとされる言葉、伝統的な儀式などがあります。
その中でも「福禄寿」という言葉は、夫婦として新たな門出を祝う結婚式において、特に大切な意味を持つ言葉の一つです。
「福禄寿」とは、中国の道教における三体の神の総称であり、それぞれが「幸福」「財産」「長寿」を象徴しています。
「福」は、心が満たされ、穏やかで満ち足りた状態を表します。
夫婦が愛と信頼で結ばれ、笑顔あふれる温かい家庭を築けるようにとの願いが込められています。
「禄」は、物質的な豊かさだけでなく、社会的な成功や地位、名誉などを表します。
夫婦が共に支え合い、協力しながら、安定した生活を送れるようにとの願いが込められています。
「寿」は、健康で長生きすることを表します。
夫婦がいつまでも健康で、共に人生の喜びを分かち合い、末永く幸せに過ごせるようにとの願いが込められています。
このように「福禄寿」という言葉には、人生において誰もが願う三つの幸せが凝縮されており、結婚式でこの言葉を贈ることは、新しい人生を歩み始める二人への祝福と、末永く幸せに過ごせるようにとの願いを表しているのです。
言葉 | 意味 | 結婚式での願い |
---|---|---|
福 | 幸福、穏やかで満ち足りた状態 | 愛と信頼で結ばれ、温かい家庭を築けるように |
禄 | 物質的・社会的な豊かさ、成功、地位、名誉 | 共に支え合い、安定した生活を送れるように |
寿 | 健康で長生き | いつまでも健康で、共に喜びを分かち合い、末永く幸せに過ごせるように |
寿老人と同一視されることも
福禄寿と寿老人は、混同されることが少なくありません。どちらも七福神に数えられ、人々に長い寿命を授けると信じられているからです。
福禄寿は、その名前に「寿」の字を持つことからも分かるように、長寿を司る神様として広く知られています。一方、寿老人といえば、長い白髭を蓄えた仙人のような姿で描かれることが多く、長寿を象徴する存在として、古くから人々に親しまれてきました。
この二柱の神様は、その出自や持ち物などが異なる点はあるものの、長寿という共通の利益をもたらす存在として、人々の間で信仰されてきました。そのため、福禄寿と寿老人は同一の神様であると考える人も少なくありません。
特に、福禄寿と寿老人の両方が、鶴や亀といった長寿の象徴とされる動物を従えている点は、両者の結びつきを強く感じさせる要素の一つと言えるでしょう。鶴は千年、亀は万年生きるとされ、長寿の象徴として、縁起の良い動物として愛されてきました。福禄寿と寿老人が、これらの動物と共に描かれることは、両者が長寿を願う人々の信仰を集めてきたことを物語っています。
福禄寿の姿かたち
– 福禄寿の姿かたち
福禄寿といえば、何と言っても目を引くのがその独特な風貌です。多くの人がイメージする福禄寿は、まるで天に向かって伸びるかのような長い頭と、地面に届きそうなほど長く白い髭をたくわえています。その姿は、仙人のような、あるいは神様のような、どこか人間離れした雰囲気を漂わせています。
さらに、福禄寿は手に巻物をつけた杖を持っている姿がよく見られます。これは、長寿だけでなく、知恵や経験の豊富さを象徴しています。また、鶴を従えている姿も福禄寿の特徴です。鶴は古来より長寿の象徴とされてきたことから、福禄寿と組み合わされることで、さらなる長寿や繁栄を願う気持ちが込められているのです。
このように、長い頭、長い髭、杖、鶴といった要素が組み合わさることで、福禄寿は他の神様とは一線を画す、強烈な印象を与えます。その姿は、一度見たら忘れられないインパクトがあり、私たちに福徳と長寿への願いを抱かせてくれるのです。
特徴 | 意味 |
---|---|
長い頭 | 仙人、神様のような人間離れした雰囲気 |
長い白い髭 | 仙人、神様のような人間離れした雰囲気 |
杖 | 長寿、知恵や経験の豊富さの象徴 |
鶴 | 長寿の象徴、さらなる長寿や繁栄を願う気持ち |
結婚式の場にふさわしい言葉
– 結婚式の場にふさわしい言葉
結婚式は、新しい人生の門出を祝う、喜びと希望に満ちた特別な日です。
そんな晴れの舞台には、二人の未来を祝福するのにふさわしい言葉がたくさんあります。例えば、「寿」や「祝言」といった言葉は、結婚を祝う気持ちを端的に表す言葉として、古くから使われてきました。
中でも「福禄寿」という言葉は、結婚式にぴったりの意味合いを持っています。「福」は幸せ、「禄」は財産や豊かさ、「寿」は長寿を表し、この三つの漢字が組み合わさることで、人生における願いが全て込められた言葉となるのです。
結婚式で見かける「福禄寿」は、単なるお祝いの言葉ではなく、二人の未来が永遠の幸せで満たされるようにとの願いが込められた、心からの祝福の言葉なのです。
結婚式に参列する際には、これらの言葉の意味を深く理解し、二人の門出を祝う気持ちを新たにしてみて下さい。