結婚準備の基礎知識:目録の役割と書き方
いいウェディングにしたい!
先生、「目録」ってなんですか? 結婚式で使うみたいだけど、よくわからないんです。
ウェディングガイド
そうだね。「目録」は、結婚式のときに、新郎側から新婦側へ贈る結納品のリストのことだよ。どんな贈り物があるか、いくつあるかが書いてあるんだ。
いいウェディングにしたい!
へえー、リストなんだ! でも、なんでリストが必要なの? 贈り物を見ればわかるんじゃない?
ウェディングガイド
昔は贈り物がたくさんあって、全部を見せるのが大変だったからリストを作ったんだよ。それに、目録自体にも意味があって、きちんと贈り物を贈りますという証にもなるんだ。
目録とは。
結婚式で使う「目録」って何かというと、結納で贈る品物の名前と数を書き記したものです。これは、結納品と一緒に渡されます。品物の名前と数はすでに書かれているので、日付や自分の名前などを筆ペンを使って書き加えます。
結婚準備に欠かせない目録とは
結婚が決まり、いよいよ具体的な準備が始まると、両家の結びつきを象徴する伝統的な儀式や慣習について考える機会が増えてきます。その中でも、「結納」は、二人の婚約を正式に認め、両家の関係を深めるための大切な儀式です。
結納では、男性側から女性側へ「結納品」と呼ばれる贈り物を贈る習わしがあり、これは婚約の証として古くから大切にされてきました。結納品には、一つひとつに深い意味が込められており、両家の繁栄や二人の幸せを願う気持ちが込められています。
これらの結納品は、品数も多く、それぞれの品目に込められた意味や由来も様々です。そこで、結納品の内容を明確に記し、後々まで正確に伝え残すために「目録」が作成されます。目録は、単なる品書きではなく、結納品の一つとして男性側から女性側に贈られる、正式な記録文書です。
目録には、贈り主である男性側の氏名、受取人である女性側の氏名、そして贈呈する品目とその数量、品物に込められた意味などが丁寧に記されます。こうして作成された目録は、両家の結びつきを末永く証明する貴重な資料となり、家宝として大切に保管されることも少なくありません。
目録に込められた意味
– 目録に込められた意味
目録は、結納品とともに贈られる大切な品ですが、その役割は単なる品書きではありません。 目録には、一つ一つの品物に込められた意味や贈り主の想いを明確に伝えることで、受け取る側への誠意を示す役割があります。結婚は家と家が繋がる慶びの儀式。だからこそ、目録を丁寧に作成することで、結婚に対する真摯な姿勢を目に見える形で示すことができるのです。
また、目録は結納の儀式が滞りなく執り行われる上でも重要な役割を担っています。 品目や数量が目録に明確に記されていることで、贈り主と受け取る側の間で誤解が生じることを防ぎ、品物の受け渡しをスムーズに行うことができます。 儀式が円滑に進むことは、両家の今後の良好な関係へと繋がる大切な要素と言えるでしょう。
このように、目録は結納の儀式において、単なる品書きとしての「実用的な側面」と、贈り主の誠意を示す「象徴的な側面」の両方を兼ね備えています。 目録の一つ一つに込められた深い意味と役割を理解することで、結納の儀式への理解もより一層深まるのではないでしょうか。
側面 | 意味 |
---|---|
実用的な側面 | 品目や数量を明確にすることで、贈り主と受け取る側の間で誤解が生じることを防ぎ、品物の受け渡しをスムーズに行う。 |
象徴的な側面 | 一つ一つの品物に込められた意味や贈り主の想いを明確に伝えることで、受け取る側への誠意を示す。結婚に対する真摯な姿勢を目に見える形で示す。 |
目録の内容と書き方
目録の内容と書き方
結婚式の贈り物に欠かせない目録。格式高いイメージがあるため、いざ用意するとなると書き方に迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、目録の内容と書き方の基本について詳しく解説していきます。
目録の形式と基本情報
目録は、一般的に和紙で作られており、折り畳む形式のものと巻物の形式のものが存在します。折り畳むタイプのものは、二つ折り、三つ折り、四つ折りなど、さまざまな種類があります。最近では、簡略化のために二つ折りのものが主流となっています。表紙には、「目録」または「贈呈品目録」などと書かれるのが一般的です。目録を開くと、中央上部に「寿」や「謹呈」などの文字が大きく書かれ、その下に贈る品目と数量が記されています。品目は、例えば「御帯料」「御袴料」のように、頭に「御」をつけて敬意を表す表現を用います。
目録の書き方と注意点
目録は、あらかじめ品目と数量が印刷されていることが一般的ですが、日付や贈り主の名前、受取人の名前などは空欄になっているため、自分で毛筆で記入する必要があります。目録の書き方には、いくつかのルールやマナーが存在します。日付は、旧暦ではなく新暦で書く、数字は漢数字ではなく算用数字で書く、などの決まりがあります。また、目録は、感謝の気持ちを込めて丁寧に書くことが大切です。贈り物の意味や新郎新婦への想いを込めて、心を落ち着けて書き進めましょう。字に自信がない場合は、代筆を頼むのも一つの方法です。ただし、代筆をお願いする場合は、誰に頼んだかを明記するのがマナーです。
項目 | 内容 |
---|---|
形式 | 折り畳み式(二つ折り・三つ折り・四つ折り)、巻物 |
材質 | 和紙 |
表紙 | 「目録」「贈呈品目録」 |
見開き上部 | 「寿」「謹呈」 |
記述内容 | 贈る品目と数量(例:御帯料、御袴料) |
記入事項 | 日付、贈り主の名前、受取人の名前(毛筆) |
日付の書き方 | 新暦、算用数字 |
代筆 | 可能(代筆者名を明記) |
目録の準備について
– 目録の準備について
結婚が決まり、結納の準備を始めるにあたって、目録についても考える必要がありますね。目録とは、一体どのようなもので、どのように準備すれば良いのでしょうか。
-# 目録とは?
目録は、結納品の内容を記した大切な書類です。結納品を贈る側が、品物と金額を記載して、受書と共に、相手に渡します。昔は、結納品を実際に全て揃えることが一般的でしたが、最近では、住宅事情や習慣の変化から、結納金だけを贈ったり、一部の品物だけを贈ったりすることが増えています。このような場合でも、目録には、本来贈るべき品目と金額を記載するのが習わしです。
-# 目録の入手方法
目録は、結納品を取り扱う専門店や、文房具店などで購入することができます。最近では、インターネットで注文することも可能です。目録には、様々な種類がありますので、結納品の形式や地域、また、自分たちの好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。目録を自作する人もいますが、結婚に関する大切な儀式ですので、正式な形式のものを選ぶことが大切です。
-# 目録の書き方と筆耕
目録は、基本的には、自分で書くことになります。ただし、慣れない毛筆で書くのは大変ですし、書き損じも心配です。そこで、代筆を専門に行う「筆耕」を依頼することもできます。筆耕を依頼する場合は、結納品を取り扱う専門店や、筆耕専門店などに問い合わせてみましょう。
-# 目録は気持ちを表す大切な品
目録は、結納の際に必ず必要となるものではありませんが、贈る側の誠意を示す意味でも、用意することをおすすめします。目録を丁寧に準備することで、スムーズで心のこもった結納の儀式を行うことができます。