本格結納で叶える、伝統美溢れる婚礼
いいウェディングにしたい！
先生、「本格結納」ってどんな結納のことですか？
ウェディングガイド
いい質問だね。「本格結納」は、仲人さんが両家の間を行ったり来たりして、結納品を届ける昔ながらのスタイルの結納のことだよ。正式結納とも呼ばれているよ。
いいウェディングにしたい！
へえー、時代劇みたいですね！ところで、結納って両家がホテルで会うイメージがあるのですが、本格結納だとどこでするのですか？
ウェディングガイド
その通り！本格結納だと、新郎新婦それぞれの家で結納を行うんだ。両家がホテルなどで会うスタイルは「略式結納」って呼ばれていて、「本格結納」とは区別されているんだよ。
本格結納とは。
結婚が決まったときに行う儀式で『本格結納』というものがあります。これは、両家の間を取り持つ人が、結婚の約束の品々をそれぞれのお家に届けに行くという、昔ながらのやり方で行うものです。『正式結納』とも呼ばれます。この場合、儀式はそれぞれのお家で別々に行います。反対に、両家が一つの場所に集まって行う結納のやり方は、『略式結納』と呼ばれています。
結納の形式
結婚が決まり、結婚式場や日取りが決まったら、その前に両家で行う大切な儀式が「結納」です。これは、両家の結びつきをより一層強固なものとし、結婚の約束を正式に交わすための儀式です。
結納には、大きく分けて二つの形式があります。一つは「本格結納」と呼ばれるもので、古くから日本で大切にされてきた伝統的な形式で行われます。もう一つは「略式結納」と呼ばれるもので、現代の生活様式に合わせて簡略化された形式で行われます。
本格結納では、仲人を立て、男性側が女性の自宅に結納品を持参し、床の間など格式を重んじた場所で儀式を行います。一方、略式結納では、仲人を立てずに、ホテルやレストランなど場所を選ばずに両家で食事会をしながら、結納品を交換する形で行われることが多いようです。
近年では、それぞれの家の考え方や、地域によって異なる伝統や習慣なども考慮し、両家でよく話し合って、自分たちに合った形式で行うことが増えています。
本格結納の段取り
– 本格結納の段取り
古くから続く日本の伝統的な結婚の儀式である本格結納。\n両家の結びつきを大切にし、結婚の約束を正式に交わす、厳粛で格式高い儀式です。\nその段取りは、仲人夫婦の力を借りながら、幾度にもわたる訪問と贈答によって進められていきます。
まず、男性側の仲人が、選りすぐられた結納品を携え、女性の家を訪問するところから始まります。\n結納品は、目録、長熨斗、金宝包、子生婦、友白髪など、それぞれに深い意味が込められており、両家の繁栄や夫婦の幸せを願う気持ちが込められています。\n男性側の仲人は、これらの品々一つひとつに込められた意味を丁寧に説明し、男性側の結婚への決意を真摯に伝えます。
女性側は、男性側の申し出を受け入れる意味を込めて、目録と金宝包以外の結納品を受け取ります。\nそして、男性側の熱意と誠意を受け止め、結婚を承諾する言葉を伝えます。
その後、今度は女性側の仲人が、女性側の気持ちを込めた返礼の品を持って、男性の家を訪問します。\n返礼の品には、帯地料、酒料、袴料などがあり、これらは女性側の感謝の気持ちと、これから始まる新しい生活への期待を表しています。\n男性側は、女性側の感謝の気持ちを受け取り、両家の結びつきを再確認します。
このように、本格結納は、仲人を介した贈答と、その場に流れる言葉によって、両家の結びつきを強め、結婚の約束を確かなものにしていく、重みのある儀式なのです。\n
| 訪問者 | 説明 | 贈答品 |
|---|---|---|
| 男性側の仲人 | 選りすぐられた結納品を携え、女性の家を訪問し、結婚の決意を伝える。 | 目録、長熨斗、金宝包、子生婦、友白髪など |
| 女性側 | 男性側の申し出を受け入れ、結婚を承諾する。 | 目録と金宝包以外の結納品を受け取る |
| 女性側の仲人 | 女性側の気持ちを込めた返礼の品を持って、男性の家を訪問する。 | 帯地料、酒料、袴料など |
本格結納の意義
– 本格結納の意義
近年では、結婚の形式も多様化し、結納を行わない選択をするカップルも増えてきました。しかし、両家の結びつきをより強固なものとし、新しい家族の出発を祝うという観点から、今もなお本格的な結納を選ぶ人々が多くいます。
本格結納は、単なる儀式ではなく、両家の歴史や伝統、そして互いへの敬意を形にする貴重な機会です。 結納品の一つ一つには深い意味が込められており、それらを丁寧に贈り合うことを通じて、両家の間には強い絆が生まれます。また、両家の親族が一堂に会し、盃を交わすことで、新しい家族の誕生を皆で祝福し、喜びを分かち合います。
確かに、現代社会において、本格結納の準備には、相応の時間と労力を要します。しかし、その過程で両家は、より深く理解し合い、親睦を深めることができます。そして、結婚式とはまた違った感動と喜びを分かち合うことができるでしょう。
時間をかけて準備された結納品、厳粛な雰囲気で行われる儀式、そしてそこに集う人々の笑顔。本格結納は、新郎新婦にとってはもちろんのこと、両家の家族にとっても、生涯忘れられない思い出となるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 意義 | 両家の結びつきを強固にする、新しい家族の出発を祝う |
| 価値 | 単なる儀式ではなく、両家の歴史や伝統、互いへの敬意を形にする貴重な機会 |
| 効果 | 結納品に込められた意味を通して両家の間に強い絆が生まれる、親族間での親睦を深めることができる |
| 特徴 | 時間と労力を要する、結婚式とは違った感動と喜びを分かち合える |
現代における本格結納
近年、古き良き日本の伝統を見直す動きが広がり、結婚前の儀式である結納も、本来の形式にのっとって執り行いたいと考える人が増えています。 かつては仲人を立てて両家の間を取り持つのが主流でしたが、近年では仲人を立てずに、家族だけで祝うケースも増えています。
結納は、単なる形式的な儀式ではなく、両家の歴史と想いを未来へと繋ぐ、尊いセレモニーと言えます。 正式な場でお互いの気持ちを確かめ合い、結婚の約束を交わすことで、夫婦としての絆を深め、両家の繋がりがより強いものになると考えられています。
結納には、両家の繁栄を願い、末永く幸せに過ごせるようにとの願いが込められた品々を贈り合います。目録、長熨斗、金宝など、それぞれの品々に深い意味があり、古くから受け継がれてきた伝統や文化に触れることができます。
現代において、結納は形式にこだわることだけが重要なのではなく、その精神性や、両家の繋がりを大切にする心を現代に受け継いでいくことに大きな意義があります。 結納を通して、家族の絆を改めて感じ、未来へと繋がる新たな一歩を踏み出すことができるでしょう。