花嫁を軽やかに魅せる『ワトー』の魅力

花嫁を軽やかに魅せる『ワトー』の魅力

優美な響きの『ワトー』って？

– 優美な響きの『ワトー』って？

結婚式で花嫁が身に纏うウェディングドレス。そのシルエットは実に様々ですが、後ろに優美に流れる『トレーン』は、多くの女性を魅了する要素の一つと言えるでしょう。中でも『ワトー』と呼ばれるトレーンをご存知でしょうか？

ワトーは、肩から裾に向かって緩やかに伸びるトレーンのことを指します。一般的なトレーンは腰やヒップあたりから広がっていくものが多い中、ワトーは肩から始まるため、その分長く、流れるようなラインが特徴です。

まるで滝が流れ落ちるように、背中に柔らかな曲線を描くワトーは、上品で優雅な印象を与えます。生地をふんだんに使い、流れるようなドレープを作ることで、ため息が出るような美しいシルエットが生まれます。

チャペル式など、厳かな雰囲気の挙式にもよく映えます。歩くたびに揺れる様は、花嫁をより一層美しく、そして神秘的に見せてくれるでしょう。

『ワトー』の由来とは

– 『ワトー』の由来とは

『ワトー』という言葉を耳にしたことがありますか？ 結婚式などで花嫁が身に着けるドレスのシルエットを表現する際に使われることがありますが、その語源を知っている人は意外と少ないかもしれません。

『ワトー』は、18世紀フランスで活躍した画家、アントワーヌ・ヴァトーの作品に由来します。ヴァトーは、当時のフランスで流行していたロココ様式を代表する画家の一人で、貴族たちの華やかな生活や恋愛模様などを繊細な筆致で描き出しました。

彼の作品に登場する女性たちは、優雅で洗練されたファッションに身を包んでいますが、中でも特徴的なのが、ゆったりとしたシルエットで背中に長く流れるようなトレーンがついたドレスです。 この美しいドレスのシルエットが、画家の名前を取って『ワトー』と呼ばれるようになったのです。

現代でもウェディングドレスのデザインとして人気が高い『ワトー』は、18世紀のフランス絵画から生まれた、時代を超えて愛されるシルエットと言えるでしょう。

『ワトー』の魅力

– 『ワトー』の魅力

『ワトー』最大の魅力は、なんといっても、その優雅で軽やかな印象でしょう。花嫁を美しく見せるために、様々な工夫が凝らされたドレスです。

従来のウェディングドレスでは、スカートの裾や腰のあたりからトレーンが始まるものが一般的でした。『ワトー』は、肩からトレーンが始まるデザインが特徴です。そのため、縦のラインが強調され、すらりと背が高く見える効果があります。

歩くたびに揺れる、柔らかなドレープも魅力のひとつ。花嫁の動きに合わせて揺らめく姿は、上品な華やかさを添え、見る人を魅了します。後ろ姿も美しく、忘れられない印象的なシーンを演出してくれるでしょう。

ガーデンウェディングやレストランウェディングなど、格式張らずに比較的にカジュアルな雰囲気の式場にも馴染みやすい点も、『ワトー』の魅力です。

『ワトー』をもっと楽しむには

結婚式で身につける衣装として人気上昇中の『ワトー』。
その魅力は、素材やデザインによって雰囲気が大きく変わる点にあります。
たとえば、チュールなどの柔らかな素材を選べば、軽やかで空気を含んだような優しい印象になります。
一方、レースやビーズ刺繍を贅沢にあしらえば、華やかで上品な印象を与えることができるでしょう。

さらに、トレーンの長さにもこだわりたいところです。
長いトレーンは、バージンロードを歩く際に花嫁の後ろ姿をより美しく、印象的に演出します。
挙式後、披露宴やパーティーで動きやすくしたい場合は、トレーンを取り外し可能なデザインを選ぶと良いでしょう。
このように、ワトーは素材やデザイン次第で、様々なアレンジを楽しむことができます。
ぜひ、自分自身の好みに合わせて、特別な日のコーディネートをさらに輝かせてみて下さい。