英国の伝統!ウェディングケーキに見る歴史と魅力
- ウェディングケーキの始まり
結婚式という人生最良の日を彩るウェディングケーキ。
その歴史は古く、古代ローマ時代まで遡ります。
当時の結婚式では、豊穣と繁栄の象徴として、パンやビスケットが振る舞われていました。
現代のように砂糖やバターをふんだんに使ったものではなく、素朴なものであったと考えられています。
中世ヨーロッパに入ると、「クロカンブッシュ」と呼ばれる、小さく焼いたパンやシュークリームを高く積み上げたお菓子が登場します。
高く積み上げられたその姿は、豊穣と繁栄を願う人々の気持ちを表していました。
そして、新郎新婦がこのクロカンブッシュにキスをすることで、子孫繁栄と末永い幸福を願う習慣が生まれたのです。
時代が進むにつれて、人々の生活は豊かになり、砂糖やスパイス、バターといった貴重な食材が手に入りやすくなりました。
それに伴い、ウェディングケーキもより華やかで洗練されたものへと変化していきます。
今では、真っ白なクリームで美しくデコレーションされたウェディングケーキは、結婚式には欠かせないものとなりました。
その姿は時代とともに変化してきましたが、ウェディングケーキには、今も昔も変わらぬ、人々の幸せを願う気持ちが込められているのです。